エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13
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イスラエルのバスの運転手

エルサレムを走っているバスはエゲッド、英語表記すると卵の過去形(Egged)のようなバス会社1社です。
運転手たちはおそろいの真っ青なシャツを着ています。

この青シャツが導入されたのは4~5年くらい前で、それまではTシャツとか全くの私服だったので外見も運ちゃんぽかった。

運転手はそれぞれ好みの音楽を大音響または静かにかけ、トラックの運ちゃんごとき荒い運転でバスを進める。当然、赤に変わる前の黄色は進め。
座っていてもつかまっていないと転げ落ちます。

今日、スコープス山行きのバス30番に乗ろうとバス停に向かいました。

この30番のバスの路線が複雑で、行き先逆方向なのにShlom Zion ha-Malka通りを同じ方向に進むのだ。

Mt.Scopus行きは私が待っていた停留所にとまり

反対方向のギロ行きは10m先の停留所にとまる。

今日はMt.Scopus行きの停留所にギロ行きが停まったが、こっちの運転手は平気で停留所や道路を間違えたりするので質問した。

「ギロ行きなの?Mt.Scopus行きなの?」

「うん。」
ってどっちだよ。

「Mt.Scopus行き?」

「そうだよ、早く乗れよ。」

「そんなん言ったってあんた行き先の表示はギロになってるんだから
確かめなきゃ乗れないよ。」

「ギロだってそこのバス停なんだしいいじゃん。」
と、わけのわからないことを言って、あくまでも自分の正しさを主張します。

自分の間違いを指摘されて、素直に謝ることが非常に苦手な人たちです。

とりあえずその場では強がってみせます。

でも、やっぱり不安だったらしく信号待ちの時にバスを降りて、表示をチェックしていた。

終点のMt.Scopusまで、ギロ行きという表示のまま走ってくれたらかっこいいのに。
by miche13 | 2005-07-19 04:09 | イスラエル人とは