今日見たアパート 1
2005年 03月 08日
途中で調べものを切り上げて現地へ向かった。
バスの運ちゃんの荒い運転もきょう4時起きした私にはゆりかごのように感じ、心地よく眠りに落ちた。今日はこのままバスから降りずに眠り続けたいくらいだった。
しかし、約束は守らなければルームメイトとしての信用は得られない。
目的地は閑静な住宅地にある。
アパートを見つけ、階段を数階分上ると、ドアにへんなうさんくさくてむさくるしい男のポスターが貼ってある。これってどこかで見たことあるぞ。有名な人なのかななどと思いながら呼び鈴を押す。
奨学金をもらいに行くときにしか見せない極上の笑顔で
「こんにちは。アパートを見に来ました。」と言って住人の顔を見て驚愕した。
私 「えっつ、あなただったの」
相手 「。。。。。。」
友人に付き添ってこのアパートを見に来たことがあったのだった。私は方向音痴なうえに、人に連れてこられたところはどこをどう歩いたのかまったく覚えていない。
「あ、ごめん。電話じゃぜんぜん気づかなくて。それに番地覚えてなかったから。」
「君もアパート探してたの。」
「うん。」
「じゃあ、その友達と一緒に住めばいいのに。」
「私はよい友と住むのは避けたほうが今後のためにいいと思うのよ。
いっしょに住んだら私のいやなとこ見て私のこと嫌いになるかもしれないでしょ。」
「わははははは。」
なぜかうけた。
お互いの幸運を祈りつつアパートを出た。
自宅までの道のりはとても長く感じられた。
自宅に戻りすぐに別のアパートに何件か電話をして、また次の物件を見に出かけた。