エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13

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近くて遠い国ヨルダン

ヨルダンに一泊二日の旅に行ってきました。

エジプトのシナイ半島よりも近いし、都会らしいし、中華料理もアルデンテのパスタも、すしも食べられる天国のような国  
このような思いを抱いてヨルダンに向かったのでした。

ヨルダンのビザを持っていない私は、エルサレムにより近いアレンビー橋から入国ができない。したがって北部のキング・フセイン橋から入国を試みる。

交通手段はシェルート(ミニバス)だ。(といっても10人乗りぐらいのバンだ)両方ともダマスカス門そばからパレスチナ系のシェルートが出ている。

「地球の歩き方」によれば60シェケル。ちょっと古い本を見たので値上がりしていても70シェケルぐらいだろう。

朝6:30に家を出発。徒歩でダマスカス門に向かう。
前日までの雨がうそのように晴れ渡り、すごくうきうきした気分だった。

シェルート乗り場に到着
すぐ目に入ったじいさんに、この日のために練習したアラビア語なまりで「アンマン」と言い放つとむこうだと指差してくれた。

指差された方向を見ると、窓口があった。いつの間にこんなものができていたのだ。今までは広場にシェルートや人がひしめいていて行き先や乗り場なんかわからない状態だったのに。

窓口にはおやじが3人座っていた。
「キング・フセイン橋まで行きたいんだけど。」
こう告げると
「アレンビー橋に行くのか」
「いや、アレンビー橋ではなく、北のキング・フセイン橋に行くの。」
「アレンビー橋に行きたいということなんだろ」
「いや、ヨルダンのビザを持っていないのでアレンビーからははいれないから、キング・フセインに行くの」
キング・フセインだって言ってるじゃない。なんか混乱してるぞ。
「パスポートを見せてみろ」
「なんで見せなきゃなんないのよ。ビザはもってないからアレンビーはだめなの」
2人のおやじが「そうだ、そうだ、彼女が言っていることは正しい。でも、北のベイト・シェアンにある国境はシェイフ・フセインと呼ぶのだ」
はあ?なんだかよくわからないけど、そこに行くバスはどこ?

「今そこにはシェルートは出ていない。タクシーしかない。」
本当はシェルートはあるのにぼろうと思ってこんなこと言ってない?
「本には60シェケルで出てるって書いてあったよ」
「今は出ていない。タクシーしかない。」
「じゃ、そのタクシーっていくら?」
「400シェケル」
「よんひゃくううう?1万2千円じゃん」

つづく
by miche13 | 2004-11-29 09:53 | 学生ビザ取得の旅

イエローキャブ

寒いよ。寒いよお。こんなに急に真冬にならなくてもいいじゃない。
ダウンコートはまだ必要ないだろうと悠長に構えていたが、もう薄手のコートでは間に合わない。
だが私はダウンコートを持っていない。
ロングのダウンコートは去年の冬、ジムの更衣室で盗まれたのだ。
帰るときのつらさと言ったら。。。
イスラエルでは置き引きや盗難はほとんどない。置き去りにされている荷物なんてみんな怖がって近寄らない。中身は爆弾かもしれないからね。
泥棒やすりはたまにいるけど、そのほとんどがドラッグ中毒者がドラッグを買うために盗みをする。彼らに必要なのは現金であって、パソコンなんかには目もくれない。
だから、私のコートが盗まれたというのは非常に不可解なのだ。
ポケットの中身を期待してのことか。
それだったらポケットをまさぐるだけでよいではないか。

このど田舎エルサレムで洋服を買うというのは至難の技だ。
日本よりも高く、1シーズンもしくは1年しかきられないぐらい質が悪い。
ネットで購入し、日本から高い送料を払って送ってもらうか。早急に解決せねばならない問題である。
が、そんなんことより表題のイエローキャブに移りたい。

イスラエル人の女の子サラに「水10」を見せた。
小池栄子ともうひとりのイエローキャブの子、そして宮迫が扮する宮さ子たちがキャンディーズの春一番を歌うというシーンだ。
サラは見るなり驚いて言った。

「日本人なのに胸が大きい。シリコンなの?」

巨乳大国イスラエルでは小池栄子級はうようよいる。「巨」ではないのである。
小池栄子ぐらいの大きさだったらまだいい。私の審美眼にもかなう。だがイスラエルにはホルスタイン級の巨大乳がたくだんいるのだ。日本の豊胸手術と同じくらいイスラエルでは逆に胸を小さくする美容整形の需要がある。
話がそれたが、ではなぜサラは驚いたのか。
日本人は細くて貧乳だというイメージがあるからだ。まあ事実だが。
細くても自乳でこういう人もいるのよ。

宮さ子の胸もシリコンだと思っていたらしい。つまり、性転換した男だと思ったようだ。確かに宮迫の女装は不気味だったが、イスラエルでなら女として通るかもしれない。
宮迫さん一度あの格好でエルサレムの町やテルアビブのバーなどに出没してみてください。お願いします。
by miche13 | 2004-11-25 04:41 | 生活

ロシア製カップ麺

これはカップヌードルというよりカップ麺だろ。

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看護婦のような姿のおねえさんに惹かれて買ってしまった。
ロシア系食料品店で約150円。わりと高い。
日本のカップヌードルに比べたら味も格段と落ちるに違いない。
でも、今日は麺が食べたい。やはり冬にはらーめんよね。
エルサレムは寒いうえに雨も降っててミゼラブルな天気なのよ。
テルアビブの人と話したら、今日はとても暖かかったって。
うらやましい限りだわ。こんな日はラーメンを食べて温まろう。
だが、ラーメン屋も、中華麺屋も、日清のカップヌードルでさえ手にはいらないエルサレムでは贅沢を言うのはよそう。
ロシア製でもよいではないか。まずくてもよいではないか。

ん?このパッケージの一番でかい文字は韓国語。
その下はロシア語。その下はヘブライ語。なんてユニバーサルな商品。かなり偏ってはいるが。
よく読んでみたら輸出業者のところにソウルと書いてある。
ロシア系イスラエリー向き韓国製品だったのか。

まあよい。とりあえず、このチキン風味スープヌードルとやらを食してみるか。
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なんだかソースを入れ忘れたやきそばのよう。
わかめぐらい入れればよかったかな。
スープの味は、食べ続けると微妙な味がわからなくなる味覚を狂わす化学調味料の味だな。
鶏もどきは大豆製品のようでもあるが、不気味なので麺だけ食べた。
四角い容器は環境ホルモンの影響を受けそうなものだし、なんといっても四角い容器からスープは飲みにくい。
うまかったのか。
なんか味以前の問題だと思う。今ちょっと気持ち悪い。ううう

今日の教訓

うまいカップヌードルを食うべし。
by miche13 | 2004-11-24 06:29 | 食物

エルサレムの雨

きょう22日月曜日は朝から大雨。

めったに雨の降らないイスラエルでは、排水口が少ない。
だから少しの雨で道路は川に変身。
バスが通ると頭から水をかぶることになる。
さっきはひょうも降っていた。
そういえば、イスラエルのスキー場ヘルモン山に初雪が今日降った。
エルサレムにも降雪しそうなくらいの寒さだ。
前日までクーラーのはいっていた図書館は次の日はヒーターに切り替わっていた。

このように冬は突然やってくる。
何度経験してもどう対応していいかわからない。
日本みたいにもっと徐々に季節が変わってくれればいいのにと思う。
秋の装いをしてみたかった。
スカートにロングブーツなどを楽しみたかったが、先週は暑くてとてもブーツなんか履けなかった。今週は寒すぎてスカートなんかはけやしない。結局今年も秋物の服を着ることができなかった。
エルサレムののら猫は冬用毛皮にすぐに衣替えできるのだろうか。

あすは試験だ。晴れることを願う。
by miche13 | 2004-11-23 07:15 | 生活

盲導犬ドーベルマン

最近勉強が忙しくて投稿ができなかった。
もうすぐ、夜半過ぎになろうというのにまだ晩飯を食っていない。
こんな時間に食べて寝たら太るぞ。

そう、最近気になるのは大学でよくみかける新人盲導犬。
こいつがどうみてもドーベルマンのようなのだ。
茶色の短毛に鋼のような体、わにのような口。
これはまさしくドーベルマン。
こいつは非常に元気があって、階段を走るようにして上って行く。
それじゃあご主人様がおいつけないよ。

ほかに見かける盲導犬はクイ-ルみたいなおだやかそうな犬なんだけど。

ナフラオット地域の最新ファッションは、
頭と尻尾にだけ着色、その他は白く残しておく模様が流行のようである。

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by miche13 | 2004-11-22 06:59 | 動物
今日の夜、エルサレムの繁華街エメク・レフアイムからバスに乗った。

バス停の横にはパトカーが警備のためとまっていたので安心してバスに乗った。

バス代を運転手に払い、いつものごとく後ろのほうの席に向かった。

前のほうにウサギの毛皮っぽいコートを着たジミークリフみたいな正統派ユダヤ教徒が座っていた。

よく言えばおしゃれ 悪く言えばへんなおっさん

こういう雰囲気の人はエルサレムではめずらしいなと思いながら通り過ぎた。

バスが走り始めた。

わたしは最近手に入れたお気に入りの音楽を大音量でウォークマンで聴いていた。

こうしないとバスの中はエンジンの音でうるさいから聞こえない。

なんだか前のほうが騒がしい。

バスに乗り込んでいた警備の人がジミークリフもどきのおっさんに

「何をしているんだ。」

と怒鳴り取り押さえていた。

だれもが冷えた瞬間だった。

テロリスト?バスから逃げ降りるべきか。でも、爆発すれば一巻の終わり。

今さら逃げてもしょうがない。

警備員が手荒に押さえつけているということは、自爆ではないのではないか。

それに自爆テロ犯だったら、乗車と同時に爆発しているはずだから、座っているはずがない。

一瞬の間にいろいろなことを思い巡らせていると

うしろに座っていた若い女の子がかなりパニックに陥り

「なに?なにが起きたの?なにが起きたの?おかあさーん。」

と鳴きそうな声で大きな声でつぶやいていた。

「運転手、ドアを開けてくれ。」

ドアが開くと、ジミー・クリフもどきと警備員と高校生ぐらいのカップルが一緒に降りた。
ということは、このカップルに何か関連があるのだ。

考えられるのは、すりか、女の子を触ったかのどちらかぐらいだな。

まあ、自爆でなくてよかったが、乗車してくる客が全てあやしく見えてきて、
きょうは2つ手前でバスを降りた。
by miche13 | 2004-11-17 09:40 | ニュース
マシャブというサードワールドに向けた教育プログラムをエルサレムで開催しているらしい。
ポーランドからの参加者はイスラエルでは教育にお金を使うとは言わず「投資する」という言葉を使っており、教育に対する考え方が異なると言っていた。
投資というのは見返りが期待できるものにだけお金を使うということか?

イスラエルの教育大臣は、韓国のようなイスラエルよりもずっと発展している国が参加していることに大変驚いているが、イスラエルは民主的な教育システム、多くの移民を受け入れていることなども彼らが学べる点なのかもしれないと述べていた。
が、移民ってみんなユダヤ人じゃないか。ユダヤ人以外の移民なんか受け入れるどころか排除しているくらいなのに。

大学の教育費はどんどん削られていて、イスラエル建国以前からあるヘブライ大なんか博士号を持っている人を講師として雇うとお金がかかるので学士を雇うことにしたらしい。つまり高度な知識を持たない人を講師として雇うということらしい。
これはある特定の学科においてのみのことらしいが、言語関係の外国人講師(母国語とする語学講師)の待遇もひどくなった。

たとえば日本語をこれまで教えてきた経験豊かな日本語を母国語とする講師よりも1年しか日本に滞在したことのないイスラエル人講師の方が日本語の講師として高待遇されているということなのだ。こんな状態では教育レベルが落ちるのは必至である。
外国に対してイスラエルの教育システムの「優れている点」をアピールする前にイスラエル国内の教育レベル低下に手を打つことが先決ではないか。
あまりにも現実と異なり自身を美化しすぎていてむかついた
by miche13 | 2004-11-15 07:07 | ニュース

アラファト国葬3

今の爆発音はいったいなんだったのかわからない。
ドアをパタンと閉める音だったのかもしれない。うーーん。
面倒くさいので警察に電話をするのはよした。

そう、アラファトの棺を建物に運んで、式典を行い、市民が弔問できるようにするはずだった。
だが、あまりの混乱状態で建物にいつまでたってもたどり着くことができず、パレスチナ政府は式典を断念し、即埋葬してしまった。

あれほど熱狂的だった群衆も不思議なことに埋葬したとたん、憑き物が落ちたかのようにおとなしくなり皆帰路へとついたのであった。

議長の最後をおとなしく見守るという方向にはいかないのだな。
日本だったら、たとえばヨン様にもしものことがあったら、彼らのように日本人も熱狂的になるのだろうか。

今日はラマダン最後の日で、今頃みんなご馳走に囲まれているころだと思う。
by miche13 | 2004-11-13 02:40 | ニュース

アラファト国葬2

到着したヘリに群集が押し寄せて、中の人が降りられない。
ヘリのドアを開けることもできない。
かろうじてあけることのできたドアの隙間から顔を出して、最初は人々に手を振っていたパレスチナ政府高官であるが、熱狂的な群集に取り囲まれて出るに出れない状況であることを確認すると中に戻ってしまった。
パレスチナ警察はヘリから離れてもらうために、発砲。だが、まったくこんなの役に立たなかった。
再度、ドアを開けようと試みたが人々は退くどころか押し寄せてくるばかりで、高官のお願いなどだれも聞いちゃいない。
犬や猫を追い払うようなしぐさで追いやろうとしていたがこれもまったく効果なし。
5発や6発の発砲では誰もひるまないので、マシンガンを空に向かって打ち始めた。が、これもまったく効果なし。

今日中に葬儀を行うことはできるのだろうか。

ジープを群集に向けて突進させてドアが開けられるスペースを確保しようとしたが、これも失敗に終わった。
かれこれ30分。

あらゆる手をつくし、ついにドアが開けられ、タラップをおろすことができた。
パレスチナ国旗をかぶせた棺がヘリから降ろされ始めた。
人々は狂ったように押し寄せ、警官の銃がなり続けた。

イスラエル国営放送でアラブ系コメンテーターが、パレスチナ市民は棺に触れたり、口付けをしたいがために押し寄せてきているのだと説明をしていた。

と、いうのも棺を「拉致」してエルサレムにもっていこうとするのではないかと恐れる声があるからだ。

棺をかつぐパレスチナ警察が徐々に進んでいる。はたして正しい方向に進んでいるのか。これほど人に囲まれていたら、間違った方向に向かっていても確認することができない。
いつの間にか棺にかぶせてあったパレスチナの旗がなくなっていた。

あ、うちの近くで銃声。というか爆発音。なんだろう。
あ、まただ。ちょっと警察に電話する。今、イスラエル時間19:26.安息日に入ってるから外にはテロの標的になるような人ごみはない。
by miche13 | 2004-11-13 01:50 | ニュース

アラファト国葬

またもや青画面が出て、書いたものをすべて失ってしまった。
今度は少しずつ投稿しようと思う。

今日のアラファトの国葬はすごかった。今世紀最大、今後おそらく見ることはできない歴史的瞬間だった。
CNNとイスラエル国営放送の中継に私は釘付けになった。

エジプトで式典を終えた後、アラファトの棺はヘリでラマラ(エルサレムの隣町。市かも)に向かった。
ヘリ発着所にはすでに20万人近くのパレスチナ民衆が朝の丸の内線車内でみる光景のようにひしめいていた。
ヘリには長いプロペラがついているし、風が吹いて、着陸予定地からずれる可能性もある。そうしたら、あんなに近くに寄っていたら、かなり危険。
おまけに電柱に登って、電線にぶら下がっているやつもいるし、彼らは危険を察知できないほどハイな状態になっているようだ。

ヘリがあと10分後到着との連絡が入る。
本当に到着できるのだろうか。
パレスチナ警察が群集を押し戻したり、威嚇したりしていた。
ヘリが2機着陸態勢に入りました。

無事に到着。

と、思ったのもつかの間。
群集が一気に押し寄せ、周りを取り囲んだ。
by miche13 | 2004-11-13 00:55 | ニュース