エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13
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非姉歯物件

イスラエルにもあります、非姉歯物件。

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ハレディの結婚式です。

みんな舞台の上で手をつないで楽しそうですね。

ところが舞台が壊れてしまって、二人の幸福を祝う結婚式が将来を暗示するかのような不吉な門出と相成りました。

結婚式会場の床が落ちて死傷者が出て事件も数年前にありましたねえ。

その建築者はたしかハヤルコン川にかかる橋崩落事件を起こした人だったような。

この事件で橋を渡っていたオーストラリア選手団が死んだんですよね。

死因はハヤルコン川の汚染が原因でしたが。

あと、イスラエルはもともと地震を想定して建築していないので、地震が起きたらやばいだろうな。石を使った外壁がはがれて落ちてきそう。

私が住んでいるアパートも、日本の建築基準から考えると違法建築です。

まあ、60年前に建てられたものだから仕方ないのかも。

隣の音が筒抜けで、しかも気が狂いそうにうるさいので、先日苦情をいいに言ったのです。
先方の言った言葉どおりに書くと

「さっきはミキサーを使ってたから、でもラジオも聞きたかったので音を大きくしたのよ。」

耳元に拡声器を突きつけられているかのようでした。ミキサーかラジオかどっちかにしろ。同時に2つを得ようと思うな。

「私はここに50年住んでるけど、一度もあなたのように文句を言ってきて私にいやな思いさせる人はいなかったわ。」
私のほうが悪者になってます。

「ここは壁が薄いのよ。わたしだって、電話の声が聞こえるし、前に住んでた人のテレビの音だって聞こえてた。上の人の音だってうるさいのよ。でも文句を言いに言ったことはないわよ。」
文句はいうべきです。
許容範囲内だからなのか、慣れてるからなのかわかりませんが、
気になる場合はちゃんと隣人に告げるべきです。

「ここは私の家よ。好きなことして何が悪いの。ラジオを聴いちゃいけないの。」
聞いていいですけど、ボリュームをも少しさげてほしいだけです。

「私にできることはないわ。なんで自分の家であなたの部屋の壁から離れて電話したりしなきゃいけないわけ。引っ越せば。」

もう、逆切れ状態です。

私もつい「耳が遠いわけじゃないのに、なんでこんなに大きな声で聞くの。」というところを
「耳が悪いんじゃないの。」と言ってしまったので、逆鱗に触れてしまったようなんですがね。

逆にここまではっきり宣言されると、変な期待を持たずにすみます。

ただ、イスラエル人って文句を言われることになれてないみたいだし

あやまることなんて絶対できないから、

文句に対してこういう逆切れ態度に出る人って多いと思うのですよ。

人に従うっていうのができないし。

でも、後で考慮してくれる可能性もあるのですよ。

特に隣人は一応他人に対する配慮がある人だと思うのよね。

それに、壁が薄いのはたしかだし、ラジオのボリュームを大きくしているのはわざとではないから。

私のためにラジオのボリュームを下げるということはある程度窮屈な生活を強いられるということですよね。

集合住宅に住んでいるんだから、仕方ないんだけど。

イスラエル人のルームメイトが一緒についてきてくれたのですが、私と隣人のやり取りの間、彼女はずっと静かに聞いていました。

でも、彼女の方がショックを受けていたようでした。

夕方家に帰ると「一緒に引っ越しましょう。」という置手紙がありました。

父にこの話をしたら

「頭おかしいよ、その人。あまり近づかないほうがいいよ。何されるかわからないよ。」

日本だったら刺されてるかもしれませんね。

そうか。頭がおかしいと思うのか。イスラエルに長くいると、こういう人のほうが多いので、普通の人の範囲がすご~く広くなってます。

やっぱり引っ越したほうがいいのかなあ。安住の地はエルサレムにあるのだろうか。
by miche13 | 2006-03-05 18:03 | 生活