エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13
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2種類のイスラエル人

「イスラエルには2種類の人間がいるんだよ。」

「どんな?」

「人にものを頼む人と頼まない人。

人を平気で使う人たちは、シャロンを首相にして別の国を作ってそこにいればいいんだよ。」

ガザ撤退反対運動にも参加していた右派らしくシャロンを筆頭にしてどこかに行って欲しいらしい。

人を使おうとする人って誰かのために動くとは思えないから、そういう人同士で頼み合いするとは思えない。きっと国境を越えて頼みにくるよ。

なぜアロンがこんなことを言い出すかというと、知り合いの女の子が

「必要な資料があるんだけど、コピーを取ってきてくれない?」と頼んできたからだ。

さすがにコピーは断ったそうだが、

「じゃあ、本を集めといてくれない。明日取りにくるから。」と言われたのだそう。

「なんで彼女本人が図書館に本集めに来られないの?」と聞くと

「仕事があるから。」だそう。

「まあ、本探しも大変だから、どこに何の本があるかわかっているアロン君に頼むんだろうね。」

「ぼくはね、絶対に人に頼まないよ。

さらに頭に来るのは、彼女は絶対に明日取りに来ない。そういうやつなんだよ。」
といいつつも

「あ、もう1冊思い出した。」と言って書棚に向かう。

人を使うことに徹している人たちは、頼みごとをやってくれる人をかぎ分ける能力を持っていますから、彼のように「次は絶対に断ってやる。」と意気込んでいても粘り勝ちされると思います。

以前私が、大学のスポーツクラブの更衣室を出ようとしたとき、

「帰るんだったらこれ返しといてくれない。」

と、言ってくるやつがいた。

試着した水着をクラブ内の店に返しといてくれと私に頼むのだ。

なぜ見ず知らずの女が来た水着を私が返さなきゃならんのだ。

速攻で断ったらむっとされた。


あと、コピーカードを貸してくれと言われて貸したら

「これ、ちょっと少ないけど。」と、使用したのよりも少ないお金をくれた。

「これちょっと多いけど」というセリフは聞いたことはあるけど、逆は初めての体験です。

イスラエリーってきっちり割りかんにするよりも、大雑把な人が多いみたいだから、こんなものなのかも
と今ではポジティブ思考ができるようになりましたが

当時はすごく馬鹿にされた気がして、二度と人のために何かするのはイスラエルではよそうと心に誓ったのでした。

以前知らない女の子と大学までのタクシーをシェアしたことがあった。

タクシー代は12シェケル。

彼女は私に10シェケルを渡すと

「おつりはいいから」と言ってさっそうと去っていった。

これは大雑把な気質がプラスに作用した例ですが、マイナスに作用した場合他人が使ったお金に対してどんぶり勘定をしてしまうわけだ。

まあ、よくいえば太っ腹なイスラエリーだが、

逆の場合も起きるわけで

こっちが太っ腹にさせられるときも巡ってくるということだ。

そう考えたらコピーカードぐらいの被害でラッキーだったのかも。
by miche13 | 2005-12-19 08:21 | イスラエル人とは