エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13
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野次馬 II

先日ベン・ユダ通りを朝9時ごろ歩いていると、

人がたくさん立ち止まっていた。


なんだろうと思って見ると、野次馬が取り囲んでいた中心には、今友達が講習を受けているMagen David Adomの救急車が止まっていた。

正統派ユダヤ教徒の若者が倒れていたけど、意識はある様子。出血もなさそう。

となりに立っていたおっさんに

「何があったの。」と、聞くと

「頭にね、毛があるんだよ。」

はあ?なに言ってんですか。頭に毛があるから救急車が呼ばれたんですか。

言ってることがよくわかりません。

それなのに

「ぼくは医者なんだ。ハダサに勤務しているんだ。ぼくはモシェといいます。」

別におっさんの名前なんか知りたくもないっつーの。

どちらかというとアフメッドという名前のほうがぴったりの人だが。

「へえ、医者なんだったら助けに行けばいいじゃない。」
という私の言葉を全く無視して

「ぼくはモシェ、君は?」

やはり男に聞いたのは間違いであったと後悔し、すぐさまそこを立ち去った。


ずいぶん前に私自身が野次馬に取り囲まれることがありました。

胃痙攣を起こして動けず、図書館のソファに横になって唸っていると

人がたくさん集まってきて、

それぞれが「どうしたの。」と聞いてくる。

こっちは話もできないぐらいに痛いんだってば。

当時はイスラエルに来たばかりで純粋だった私は

「みんな心配して聞いてくれているんだわ」と感激し

律儀にもひとりずつに答えていたのでした。

今考えたら、おまいら迷惑以外の何ものでもないよって無視してよかったのになって思います。

その中で一人だけ本当に私のことを心配してくれた人がいて、

図書館の別の階においてある私の荷物を探しに行ってくれたりしました。

あとはみんな野次馬だったな。

救急車を呼んだもらったが来ず。

かわりに大学の警備員が病院に搬送してくれました。

ところが、大学から歩いて5分のところにあるハダサ病院ではストレッチャーに載せられたまま受付前で1時間近く放置され、その間に治った。

しかしあまりの寒さに偏頭痛が起きてそっちのほうが大変だった。

でも救急車が来なかったのは不幸中の幸いであった。

その当時は救急車乗車料が1万円もかかるって知らなかったから。
by miche13 | 2005-11-22 07:00 | イスラエル人とは