エルサレム人という不思議なヒト科の生き物の知られざる世界をmiche13がレポートします。イラストはたかこ。


by miche13
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手袋捜索の旅 スコープス山にて

そういえばジム用グローブ捜索の旅の結末を書いていませんでした。

家宅捜査の結果はむなしく愛用のグローブは発見できず

ジムに捜索にでかけました。

「手袋をなくしたようなんだけど、届いてますか?」
受付の人に聞いた。

「あ、落し物ルームがあっちにあるからそこで見て。」
「あっちってどこ?」
「プールのそばにドアがあるから、そこ。」
プールのそばに部屋なんかあったかなあ?
イスラエル人の道案内ってすごく簡単なんだよね。「あっち」とか「そこ」とか短い単語ですますから、私は目的地にたどりつけないことが多い。

とりあえずプールに向かう。近辺をうろうろしてみたがドアはみつからない。

トレーナーのおにいさんに出くわしたので、どこにあるか尋ねたら
「こっちだよ。ついてきな。」と言って歩き始めた。
彼の後をついていくと、プールの入り口に入っていくではないか。受付の人が言ってた「プールのそば」というのは、本当にプールそのもののそばだったのだ。私はプールがある施設のそばだと解釈していた。
プールサイドを歩いていくと、サウナの横に部屋があってそこが遺失物保管所になっていた。
中に入ると、サウナの隣らしく湿度が高くもわんとしていた。忘れ物がぐちゃぐちゃに積み重なっててゴミ捨て場のよう。
こんな中から探すのが一瞬でいやになった。が、せっかくここまで来たのだから、ブログネタ用にどんなものがよく忘れられているのか観察してみる。

第一位 くつ

ジム用のシューズが一番多かったけど、普通のくつもあった。

第2位 水着

あとは、トレーニングウェアとか下着とかが散乱してた。
手袋を探す作業は、こういうごみ化したものに手を触れて掘り出すという行為が伴うし、たとえ見つかったとしてもサウナで湿っぽくなってでろでろになっているだろうから、あきらめて早々と部屋をあとにした。

さっきのトレーナーが「あ、もういいの?みつかった?」と親切に聞いてくれた。
「みつからなかった。」というと残念だったねと同情してくれた。
by miche13 | 2005-01-06 11:37 | 生活